最期まで自分らしい生活を送りたいと願う患者さんにとって、
毎日を家族のみなさんと一緒に過ごせることほど、心をなごませ、勇気づけられることはありません。
誰もが「やっぱりうちが一番だ」とおっしやるように、自由に、気ままに暮らすには自宅に勝る場は
ないでしょう。窓から見えるいつもの景色、見慣れた家具、台所の音、自分の枕、やっぱり家は
落ち着きます。症状が安定し、患者さんが望み、介護するご家族がいつもそばにいらっしゃるなど、
一定の条件を満たせば、在宅でのホスピスケアを選ぶことのできるクリニックがあります。
しかし、一方で末期癌の場合、症状が急変することも十分考えられます。このような事態に備えて
在宅ケアを行っているクリニックでは、担当医が往診したりまた緊急の場合でも携帯電話を持った医師や
看護婦と24時間いつでも連絡相談できる体制をとっています。
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*本人および家族側の条件*
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A.
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絶対的条件
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1.
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本人が在宅ケアを切望すること
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2.
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家族が在宅ケアを切望すること
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3.
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看取る家族がいること
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B.
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準絶対的条件
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1.
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本人が末期癌であることを知っていること
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2.
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症状コントロールが簡単で十分できていること
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3.
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看取る家族が複数いること
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4.
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医師看護婦のいるところから患者の家までの距離が近いこと
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C.
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望ましい条件
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1.
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病院の主治医が在宅ホスピスケアに理解を持っていること
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2.
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積極的な延命医療を希望しないこと
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3.
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緊急時の入院先がハッキリしていること
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*在宅ホスピスにおける医療処置の基本的な考え方*
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A.
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生活を最優先する
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1.
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日常生活を束縛しないかたちでの症状コントロールを考える
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2.
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不必要な検査処置は行わない
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3.
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処置はできるだけ簡単確実な方法で行う
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B.
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自然経過に委ねる
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1.
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医療処置はできるだけ行わない
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2.
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症状コントロールに限定する
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C.
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本人家族に安心を与える
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1.
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不愉快な症状は可能な限り緩和する
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2.
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本人、家族の納得を得て処置を行う
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3.
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十分な説明を行う
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ひとりではもう何もできなくなった時、
患者さんの多くが「こんな状態で生きている意味はあるのだろうか?」という疑問を訴えます。
人は自分の生きてきた意味と、今生きている意味に納得でき、しかも来世に何らかの希望を見いだせた時、
やっと穏やかな心持ちで死を受け入れる準備ができるのかもしれません。その乗り越え方は人によって
さまざまです。しかもその境地は自分でしか切り開くことができません。なぜならそれはだれも見たことの
ない世界なのですから。
それでも私たちはその時まで、あなたに寄り添い、あなたのことばに耳を傾け、あなたと共に考えていきます。